離乳食を始めたけれど、赤ちゃんが食べてくれないと困っているママは多いですよね?
せっかく時間をかけて準備した離乳食を口に入れてくれないと、がっかりしてしまいます。
この記事では、赤ちゃんが離乳食を食べてくれない原因やその対処法について、詳しくまとめました。
赤ちゃんが離乳食を嫌がる理由のひとつに、ママの不安な気持ちを感じ取っている可能性があります。
また、口を開けないのは月齢によって異なる原因も考えられます。
さらに、食材を口から出してしまう場合は、食材の固さや大きさを見直してみるのも有効です。
具体的な対策について詳しくお伝えしていきますね。
離乳食を拒む赤ちゃんの気持ちとは?
赤ちゃんが離乳食を拒むと、ママはついイライラしてしまったり、ため息をついてしまうことがあるかもしれません。
ただ、赤ちゃんは言葉の意味を理解していないと思われがちですが、親の感情や考えは意外と敏感に感じ取っています。
そのため、離乳食を食べてくれないとき、ママの悲しい気持ちやイライラした様子を赤ちゃんは感じ取っている可能性があります。
ママが「昨日は食べてくれなかったけど、今日はどうかな」と不安に思っていると、赤ちゃんも同じように不安な気持ちになることがあるのです。
子育て中のママは些細なことで一喜一憂してしまうことが多いですが、悲しい感情に浸りすぎないようにすることも大切です。
気持ちの切り替えが難しい時もあるかもしれませんが、ママ自身も子育てを楽しむ気持ちを忘れないようにしましょう。
赤ちゃんが安心して離乳食を食べられるように、ママもリラックスして笑顔で接することが大切です。
赤ちゃんの成長は一進一退を繰り返すものですので、焦らずゆっくりと見守ってあげてください。
赤ちゃんが口を開けない原因は?月齢別の理由を解説
赤ちゃんが離乳食で口を開けてくれない理由は、月齢によって異なることがあります。
赤ちゃんの発達段階に応じて、その理由と対策を見ていきましょう。
離乳初期(5~6ヶ月)
この時期に離乳食を始めたばかりの赤ちゃんは、まだ母乳やミルク以外のものを受け入れる準備が整っていないことがあります。
離乳食を始める目安としては、以下のような成長のサインが見られると良いでしょう。
- 首がしっかり座っている
- 5秒以上座ることができる
- よだれが増える
- 大人の食事に興味を示す
- スプーンが口に触れても舌で押し出さない
特に「押し出し反射」が残っていると、スプーンを押し出してしまうことが多いです。
「5ヶ月だから離乳食を始めなきゃ」と焦る気持ちを少し抑えて、赤ちゃんの準備が整うまで待つのも一つの方法です。
離乳中期(7~8ヶ月)
7~8ヶ月の時期になると離乳食のスタートはうまくいったものの、突然口を開けなくなることがあります。
これは、食べ物の大きさや固さが原因かもしれません。
赤ちゃんは「食べにくいよ」と意思表示をしているのかもしれないので、食材を柔らかくしたり、小さく切ってみると良いでしょう。
赤ちゃんからのサインを見逃さないようにしてくださいね。
また、この頃から味の違いが分かるようになり、好き嫌いが出てくることもあります。
タンパク質を含む食材も試してみて、赤ちゃんのお気に入りを見つけるのも大切です。
離乳後期(9~11ヶ月)
9~11ヶ月の時期になると食事の回数も増え、赤ちゃんの生活リズムも整ってきます。
ハイハイやつかまり立ちができるようになり、行動範囲が広がります。
そのため、食べ物以外に興味が移り食事に集中できないこともあります。
テレビを消したり、おもちゃを片づけて食事に集中できる環境を整えることが大切です。
また、食事中に足がぶらぶらしていると集中力が下がるので、足がしっかりつく椅子を用意するのも良いでしょう。
さらに、「自分で食べたい」という気持ちが芽生えてくるので、手づかみ食べができるように工夫するのもおすすめです。
離乳完了期(12ヶ月~1歳半頃)
12ヶ月~1歳半頃には、ほとんどの栄養を食事から摂るようになりますが食事が進まないこともあります。
原因として考えられるのは、お腹が空いていないことや食事の味に飽きてしまったことです。
解決策として、食事の前にたくさん体を動かすと良いでしょう。
また、薄味の調味料を使った大人の食事を取り分けてあげると、赤ちゃんも喜んで食べるかもしれません。
赤ちゃんの成長に合わせて、無理せずゆっくりと進めていくことが大切です。
食べ物を口から出す理由とその対策方法
離乳食を口に入れても、すぐにべーっと出してしまうことがありますよね。
このような行動にはさまざまな理由が考えられます。
原因として考えられるのが、以下の5つです。
- 食べ物の大きさや固さが合わない
- おなかが空いていない
- 食べ物に興味を示している
- 口から出すことが楽しい
- 食材の味や食感に驚いている
それぞれの対処法をまとめました。
食べ物の大きさや固さが合わない
大きさや固さに違和感を感じて出してしまう場合は、食材の大きさや固さを調整することが大切です。
急に食材の形状を変えてしまうと、赤ちゃんが受け入れにくい場合がありますので月齢や離乳食の進み具合に応じたものにしてください。
赤ちゃんの反応を見ながら、徐々に変化をつけていくことがポイントです。
おなかが空いていない
母乳やミルクをたくさん飲んでしまい、おなかが空いていないことも原因の一つです。
離乳食初期から中期にかけては、まだ母乳やミルクからの栄養が主です。
この時期は無理に離乳食を食べさせず、赤ちゃんの授乳ペースを優先してあげましょう。
離乳食後期以降は食事からの栄養が増えてくるので、授乳のタイミングを調整して生活リズムを整えることが大切です。
食べ物に興味を示している
赤ちゃんが口に入れた食べ物を出してまた自分で口に入れたりする場合は、「何を食べているのか」を確認しているのかもしれません。
食べ物を口に入れる前に「これはお米だよ」「お野菜だよ」と声をかけると、安心して食べてくれることがあります。
安心感を与えてあげることも必要ですね。
口から出すことが楽しい
赤ちゃんが口から食べ物を出して笑ったりしている場合、ママの反応を楽しんでいることがあります。
この行動は、遊びと食事の区別がついていないために起こることが多いです。
ママは落ち着いて「ダメだよ」と淡々と伝えるようにしましょう。
怒ってしまうと食事が楽しくなくなってしまうので、冷静に対応することが大切です。
この行動は一時的なもので、時間が経てば自然と収まることが多いです。
食材の味や食感に驚いている
赤ちゃんは、新しい食材の味や食感に驚いて口から出してしまうこともあります。
初めての食材は少量から始め、徐々に量を増やすと良いでしょう。
また、複数の食材を混ぜることで新しい味に慣れさせる方法も効果的です。
何よりも赤ちゃんのペースに合わせて、焦らずゆっくり進めていくことが重要です。
赤ちゃんが口から離乳食を出してしまう理由はさまざまですが、赤ちゃんの成長を見守りながら適切に対応することで、少しずつ改善していきます。
離乳食を食べない理由まとめ
離乳食を準備しても赤ちゃんが口を開けてくれないことについてまとめました。
赤ちゃんが離乳食を拒む理由の一つに、ママの不安な気持ちを感じ取っている可能性があります。
また、赤ちゃんが口を開けない理由は月齢によって異なるため、その時期に応じた対応が必要です。
さらに、食べ物を口から出してしまう場合には、食材の固さや大きさを調整することが効果的です。
赤ちゃんの個性や成長のペースによって、離乳食の進み具合はさまざまです。
重要なのは、赤ちゃんの反応をよく観察しながらそのペースに合わせて進めていくことになります。
焦らずに、赤ちゃんとの食事の時間を楽しむことを心がけましょう。
赤ちゃんの成長を見守りつつ、少しずつ新しい食材や食べ方を試してみてください。
どんなに小さな進歩でも、大きな成長の一歩です。
ママも一緒に楽しんで、離乳食を通じて赤ちゃんと素敵な時間を過ごしてくださいね。